| おがさわら丸(竹芝→父島) |

東京の竹芝桟橋からおがさわら丸が出る。「おがまる」の愛称で呼ばれている。
午前10時に出航し父島到着は翌日午前11時半。25時間半の船旅である。
夏季シーズン中と年末年始・ゴールデンウィークなどはピストン運行で3日毎の出航。それ以外は6日に1便となる。
現在のおがさわら丸は就航後7年が経っている。2005年春には空気浮上・ガスタービン駆動ジェット推進の新造高速船が就航予定である。
おがさわら丸主要目 |
総トン数 :6,700t |

いよいよ乗り込む

竹芝桟橋を出航。

ほどなくレインボーブリッジ下を通過

羽田空港に着陸する飛行機。おがまるの真上を横切っていく。
おがまるが東京湾を出るまでに2時間くらいかかる。湾内航路は速度制限があるのか、外洋に出ると速度を上げた。

ラウンジ。快適な場所だが収容人数が少ないので全然空いてない。この船には座ってくつろげる共用スペースはあまり多くはない。
ラウンジ前のソファ、その上の階の新聞閲覧場、ティールーム、甲板のベンチ、(ゲームコーナーも)程度である。

2等室。いわゆるザコ寝部屋である。一人当たりのスペースは広くはない。
シーズンオフは客も少ないのでもっとゆったりするようだが。

船内案内板

船内食堂。出航すぐの昼食にはあまり客はいなかったが、夕食と翌朝食時には大盛況だった。

バードウェッチャー。大筒(超望遠レンズ)や専用の高級スコープを構えて本格的である。年配者がほとんどである。

船尾にはコンテナが少々。

ずっと小雨交じりで視界が悪かったが15時ころになってやっと雲が切れてきた。
右手に大野原島が見えた。”島”と名がついているが大きくはなくもちろん人も住んでいない。

左手には三宅島。2000年の火山活動の活性化により全島民が避難し2004年9月現在まで防災関係者以外は住んでいない。

御蔵島に架かる虹。御蔵島は1島1村で約260名の人口がある。


ちょうど日没の頃に八丈島沖を通過。左手に八丈島、右手に八丈小島。

みな甲板に出てたそがれている。

真っ赤な夕陽だった。
八丈小島の脇に陽は沈んだ。水平線に沈む夕陽など普段は見れるものではない。

八丈島全貌


エントランスの様子
zzzz・・・・

早朝、いく人かの客が起き出して行くのがわかった。日の出を見に行くのだろう。
しかし朝に弱い自分はそのまま寝続ける。この写真はもう日が昇ってだいぶ経った後だ。

エントランスにある現在地画面。もうすぐ小笠原だ!

海は穏やかだったが風は強かった。
左舷側に聟島(ケータ)列島を見る。写真左(北)から、北之島、聟島、媒島。この更に右(南)に少し離れて嫁島がある。
聟島、媒島には戦前に数十名の人口があったそうである(媒島は大正末期まで)。現在は野生化した山羊が繁殖して問題となっている。
北之島は海鳥の繁殖地となっている。

おがまるは行く。

船体で潰された波が細かいしぶきとなり強い風にあおられ吹き付ける。

嫁島。これも聟島列島の一つ。

父島に近づいた。左から弟島、兄島、父島。現在は父島以外は無人島である。
お出迎えの船が2隻ほど来た。


二見港へ。左寄りの山頂は展望台やウェザーステーションもある三日月山。

入港。正面が大村の集落、その左手は自衛隊用地と施設。

旅客ターミナル。

東京月島と父島・母島を結ぶ貨客船共勝丸も停泊中(左)。おがまる以外ではこの船で小笠原へ行くことができる。
右は父島と母島を結ぶははじま丸。

出迎えの人でにぎわう。生演奏付きだった。

いよいよ到着! 定刻の11時半だった。

ターミナル内とその横にあるザトウクジラのモニュメント


しばし休憩に入るおがまる