| 母島(村道静沢線、静沢の森遊歩道) |
村道静沢線は、沖港の北側・静沢集落から海岸側を回って都道北進線に夕日ヶ丘手前で合流する1km強の道路で最近開通したようである。

静沢集落から切土の急カーブの上り坂を上ると少し開けた場所に出る。
この左側が後出の海軍兵舎跡であり、右側は砲台・弾薬庫跡へ続く静沢の森遊歩道の始点である。

まだ坂を上ると左側の視界が開けていつの間にか青い海を眼下に見下ろす。

向島がよく見える。

ちょっと枝道に外れたところ。

都道北進線に合流。分岐点に”夕日のスポット サンセットシアター入口”との看板が・・
夕日タイムに合わせて静沢線に来てみた。
あいにく曇り気味だったが、ダテに”サンッセットシアター”でない遮るものの無いきれいな夕暮れだった。
ここは集落からも近く夕陽の名所となっているようで、地元の人たちも車に乗って何組かでやってきて雑談していた。
のどかな社交の場である。


静沢の村道静沢線に平行し、海軍父島特根隊母島派遣隊の兵舎や弾薬庫・海面砲台跡などが点在する。
これら戦跡を結び静沢の森遊歩道が整備されている。
(戦跡A地区:村道海側の兵舎跡など一帯の地区)

村道脇の貯水槽跡。円形であったものが村道整備で半分削られたようだ。

すぐ脇の井戸とかまど跡

かまど横の構造物跡

村道静沢線のすぐ脇に海軍兵舎跡がある。

石階段や礎石が残る。礎石は生前と数多く並んでおり大きな兵舎である。

兵舎奥(海岸方面)の別の構造物
更に奥へ

水場

ロース石造りのかまど

一番奥から見た夕陽


何かのボンベ!? かなりでかい。

石造りの浴槽
(戦跡B地区)
兵舎から村道静沢線と隔てたところに遊歩道入口がある。


上ってすぐの正門門柱跡

狭く急な下りの壕跡

何かの支柱

一番手前の小さい弾薬庫跡

海面砲台跡。砲身は無いが基礎部だけ残存している。

その次の弾薬庫跡。

奥の一番大きな弾薬庫跡

内部の様子



ここで一旦村道静沢線に合流し、少し行くとまた遊歩道が始まる。
(戦跡C地区)

遊歩道脇の壕口

海面砲台。ここは砲身が残る。

眺めのよいピークの101m地点に出た。ここからは沖港や南部の島々がよく見渡せる。
ここにコンクリート壁で囲われた小さな塹壕(下写真)がある。機関銃があったようだ。


海の眺めがよかった。ちょうど父島から来たははじま丸が沖港に向け残りわずかの航海を急いでいるのが見えた。

次の砲台も砲身が残っていた