5月 2日(金)(8日目)今日もコジャイケ
後で入手した地図。
白黒交線は鉄道線ではなく未舗装道。右の方にある赤い二点鎖線がアルゼンチンとの国境。
真ん中付近にチャカブーコとプエルト・アイセン。少し右よりにコジャケがある。
コジャイケから未舗装道を東に行った国境付近にイミグレのあるコジャイケ・アルト、コジャイケ南東の空港マークがある所がバルマセダ。
バルマセダも国境付近だ。
小型のハサミムシがやたら多かった。女の子なら参ってしまうだろう。
これが自分の泊まった離れ。右に母屋がある。
朝飯も食って出発。
これが母屋。レストランもかねている。自分が見た限りではこの町には他に店というものが見えなかった。
昨日来た道を空港までまた数百mテクテク歩いていく。10時頃だった。12:10の飛行機まで十分時間がある。チケットはまだなので少し早めに行くのだ。
右が空港敷地で左がバルマセダの町。
バルマセダの町。
小さな教会。まだ新しい。
もうすぐ空港入り口。掘っ立て小屋群れがあり、やはり貧しい人たちもいるんだろう。先の青屋根はポリス。
空港ターミナルを見る。手前の看板にはホテルと書いてあるが廃業しているのだろう。
わざわざここに泊まらなくてもコジャイケから1時間かからないのである。
案内看板。
昨夕も撮った広い平原風景。
ターミナル。
空港一番乗りである。
ここでふと思った。このままサンチアゴに飛んだらあと1日ある。サンチアゴから1日で往復できるところは太平洋岸の保養都市・バルバライソやビーニャ・デルマルなどである。
・・しかしどうせあと1日使うならそういうメジャーな都市でなく滅多に来れないここで過ごした方が有意義ではないか?
明日飛んでも20:40発のアトランタ行きに十分間に合う。
しばらく悩んだ後、ここ中パタゴニアでもう1日を過ごすことにし、明日のチケットを買った。
カレンという若くてかわいい女性係員が親切に質問に答えてくれた。
サンチアゴまで195ドル(23,800円)、カードで払った。正規料金なのであまり安いとは言えないが。
(プエルト・モンまでなら85ドル)
ちなみにペソで払うと138,616ペソ=24,700円とのこと。このへんの理由はよくわからない。
旅を通しての話しであるが、実勢のドル→ペソのレートは1ドル=685ドルなのに、旅行会社やホテルでは1ドル=700ペソとして計算されているようだった。計算が簡単だからか巷でのドル人気を示すものかわからないが。
人が徐々に集まりだした。
さて、折り返してサンチアゴ行きになる飛行機が着いたようで、人々が降りてきた。
何となく売店の絵葉書など買ったり今日これからの作戦を練ったりしていた。例の案内看板で湖がたくさんあったからどこか1つに行こう。
だが、タクシーで行くしか無いか
しかしこの空港は1日1便なので待っているタクシーなど無いな。
それに今ペソの現金が無かった。両替しないといけないしコジャイケにまたまた戻るしかないか・・
もちろん空港内に銀行など無い。
ターミナルの外へ出て、しまった! と思った。さっき降りてきた客はみな既に行ってしまった後だ。コジャイケ行きのマイクロバスくらいあっただろうに・・
コジャイケに戻る方法が無くなった。
空港職員に相談すると1台だけ残っていたタクシーに話をつけてくれた。助かった。
このタクシーは先約の客がいてそれを待っていたのである。まあその分ワリカンで安く済むが。
空港を出た時間はもう12時近くになていた。どうも行動がトロ過ぎる。
またきれいな平原をコジャイケへ戻る。・・・これでコジャイケ3回目か。
後部座席から写真を撮っていると運ちゃんがこの付近の観光パンフ冊子をくれた。
パンフスキャン。
何が書いてるのかさっぱりわからないが興味深い。
観光地としての中パタゴニアは世界的に有名な南パタゴニアとは比べ物にはならないが、それでもなかなかに素晴らしい風景があるのだ。
チリ国内旅行では1級なんだろう。
ラフティングなどのアクティビティもあるようだった。このへんの情報は日本ではほとんど得られない。
コジャイケの市街図
初めて見た昨日ほどは感動しないが、それでもこういう広い景色はとてもよい。
運ちゃんは例の滝で止まってくれた。昨日の運ちゃんも止まってくれたからもういいのだが、わざわざ断るまでもないからまた撮った。
またまたコジャイケに戻ってきた。
便乗乗車だったのでチップ込みたったの5ドルで済んだ。
それにしてもここへ来て初めて、ド田舎町だと思ってたこの町の賑やかさがわかった。
一昨日深夜に着いて昨日メーデーの朝からヒッチで町を出てトラックで舞い戻ってきた時はセントロ付近は通っていないので。
両側にレストランやお店が並ぶ賑やかな歩行者専用通り。
セントロの公園。人がたくさん出ている。
この町のセントロ付近にはなぜかいつも軍人がたくさんいた。右の写真に写っている。
この時は昼休みで出てきていたんだろうが。
さて次に両替だ。市中銀行に行ったら「チリ銀行へ行け」といわれたので、道を歩いていた若い女性に場所を聞いて(この娘は英語が堪能だった)公園近くのチリ銀行に行ったのだがそこでも無理だった。
苦労してメモも使って会話した結果「両替屋に行け」だった。
なぜ銀行でドルのTCができないのか知わからない。しかし両替屋の位置をメモに書いてくれた。
真ん中が両替屋。手前の旅行会社と同一経営のようだ。レートも手数料も空港と同じ。手数料はたったの1%。
オフィス機器販売店。CANONが進出してる。
まずホテルを確保しよう。
ホテルを探して歩き回った。パンフの地図が役にたった。今日こそマシなホテルに泊まろう・・
たまたま人通りが少ないがここが一番賑やかな通り。ここに面したルイス・ロヨラ・ホテルに投宿した。
市街中心部にあってこの町では伝統ある一流(?)ホテルという存在なのだろう。
2階のフロントにはおばちゃんと姉ちゃんがいたが、全く英語が通じないばかりかスペイン語を理解できない自分に対してイラだちを露わにした。
たまらんわ・・
初めてホテルらしいホテルに泊まった。トイレ・シャワー・朝食付き。これでも1泊4300円。
3階の部屋の窓からの眺め。
廊下。
さて、ちょっとホテルでくつろいでしまったのでもう15時前になっていた。おいおい早く湖行かないと。
セントロ付近にみやげ物店群があった。
小物も多いからか、地元の学校帰りの女子学生も見歩いていた。
パタゴニアは羊毛製品が有名とのこと。日本の感覚の半分以下の値段だった。
セントロの公園にはインフォがあるのが閉まっていた。シーズンオフだからか?
この町でもシーズン中には都会からやってきたハイカーで賑わうのかも知れない。
悠長にしてるとすぐに日が暮れる。郵便局に寄ってからタクシーを拾って、「エルザルデ湖」へ行ってもらうよう言った。コジャイケから比較的近い湖である。
エルザルデ湖へは途中まではバルマセダへの道を通る。したがってここを通るのはもう3回目になる。
さて、いよいよ右に分岐して未舗装道になった。
コジャイケから30分ほどで右の眼下にとても美しい湖が現れた。
少しは観光客がいてお店などあるかと思っていたが全く人も店も無い。
帰りはバスか客待ちタクシーくらいあるかと思っていたが全く見当違いだった。
このタクシーを待たせるしかないか・・・
で実はろくろく料金交渉してなかったので、運ちゃんは1時間の待ちと帰り分も含めて20,000ペソ(3600円)を要求してきた。
往復走行1時間、待ち1時間でこの金額は少しボラれ気味だろう。交渉したら少しは下がったと思うがまあこれくらいいいか。
静かなコテージのようなものがあったが鍵が掛って人はいないようだった。別荘か?
コジャイケ寄りの端は大きな干潟になっていた。
山に囲まれた本当に静かな湖だった。
真ん中に馬に乗って牛の群れを追う牛飼いがいた。湖畔から内陸へ誘導していた。
車に戻って少し走る。最初に湖が見えた少し高い位置にもう一度車を止めてもらった。
さっきの牛の集団が内陸にいた。
ここから見た湖は本当にきれいだった。少し薄暗くなってきた。17時ちょっと前である。
コジャイケに戻ってきた。これはホテル前。
少し歩く。
大きなスーパーもあった。
衣類やかばん類の店が集まった市場。
ガソリンスタンド。下は軽油だろうが上の3つはガソリンか3ランクもある。これは1リットルの金額か? もしそうなら480=85円くらいとなり日本並ぞ。
そう言えばタイやカンボジアでも日本の金額の半分以上したから、途上国では貴重品なのか。
コジャイケ市街図に「バスターミナル」の表記があるのに気づいた。そういえばこの町には4つターミナルがあると最初に聞いた。
行って見るとそれほど大きくは無いがいくつかの会社のチケット売り場が並んでいて小さな待合室もあった。
行き先を見るとほとんどが中近距離の田舎町行きであったが、コモドロ・リバダビアやバリ・ローチェ行きのもあるではないか!
他にプエルト・モン、チロエ島、(確か)サンチアゴ直行便もあって驚いた。
メーデーの日に最初の会社が休みであったのを確認した時点で本来ここへも来てみるべきだったな。田舎町で2社以上の会社が同じ方面へ長距離バスを賀しているわけは無いなどという固定観念があったのだ。
こっちのバス会社も休みであった可能性も十分考えられるが・・
さて、海外に来ると地元CDを買うのを恒例としてきたが、ここでもCD店を見つけて買った。
2枚買ったうちの1枚はチリのミュージジャンのCDであるにもかかわらずソニーレコードだったので驚いた。
この店には絵葉書も売ってたので何枚か買った。
左:コジャイケ南方、ヒネラル・カレラ湖畔のプエルト・Ibanez。 右:コジャイケ南方、Cerro Castillo村。
左:コジャイケとその周辺。 右:コジャイケ
プエルト・チャカブーコ(プエルト・エデン号が着いたところ)
また、ある旅行代理店兼レストランでコジャイケと中パタゴニアの地図を買った。
買う時にメモに「Mapa de Region de Aysen(マーパ デ レジオーン デ アイセン)」と書いて店員に見せるとスムーズに買えた。deはofなので、ただ「アイセン地方の地図」というだけであるが。
さっきバスターミナルに地図が貼ってあり、その地図タイトルがそうなっていた。
一旦ホテルへ帰った。ほとんど見なかった500ペソ札もたまたま持っていた。5000ペソ札もあまり無い。
夜の中心街付近。もう人通りも少ない。
中心部から東の高い部分を見た。おととい深夜に着いて泊まったおばあさんの経営するゲストハウスはあの高いあたりなのだ。
はじめに向こうへ行ったからこの町が大変な田舎町だと思ったのだ。
これほどにぎやかな部分があるなど全く気づかなかった。(ビルというものは無いが)
ヒッチハイクでそのままアルゼンチンへ行ってたらこの町がド田舎町だと思ったままだったことになる。
それにしてもコジャイケとバルマセダで計3泊目である。ここが今旅で一番長い滞在場所になった。最初の予定は単なる通過地点であったのに。
後で知ったがコジャイケはアイセン州の州都であり人口4万人ほどもいるらしい。
いいものを食べよう・・と思ってレストランへ。ここは泊まっているホテルの1階にあって経営が同じだった。
いろいろ頼んだ。
「SOPA」というカテゴリは「スープ」だと思ったら出てきたのは左のピーマンに肉を詰めたものだった。まあこれはこれでおいしかったが。
次に会話集で調べて魚介類としてサーモンを頼んだら生ではなく揚げたのが出てきてがっかりだった。しかもあまりうまくなかった。
最後の晩餐でもありカフェオレやジュースを含めて結構飲み食いした。
ウエイターの態度は良く、冷めたカフェオレを一旦下げて新しいのを持ってきてくれたりした。
ホテルから東〜南にかけての高い丘の部分の灯がきれいだった。